週末起業コラム

女性起業家が大活躍~派遣社員から週末起業家へ

派遣社員から週末起業家へ

女性週末起業家のSさんが、本業以外のビジネスを志したのは、現状に対しての不安からでした。Sさんは大学を卒業してから、ずっと派遣社員をされています。なかなか将来を見通せない不安があったそうです。その一方で自分で好きなことをして仕事がしたいとずっと思っていたそうです。

週末起業フォーラムに入会後、週末起業大學に入り、ネタ出しワークをしていたときに出会ったのが、中国茶の輸入でした。そこで、物販はビジネスを学ぶ基本ということを教わったSさんは、それまで何の経験もなかったのですが、いきなり輸入茶葉を扱うネットショップを開業することにしたのです。

実は、Sさんは、お茶好きが高じて中国にも何度も旅行に渡っており、そこで現地の人たちとも仲良くして、お茶の輸入ルートを持っていました。さらに、お茶に関する知識を学ぶセミナーなどに数多く出席。中国政府公認の資格も取得しており、「お茶で起業するしかない!」と胸に秘めていたそうです。

セミナーをネットショップの集客に繋げる

ネットショップの知識はまったくなかったSさん。しかし、インターネットで調べてみると、専用のフリーソフトがたくさんあって、意外と簡単に始めることができたそうです。インターネットしらべた開業フローに従って、ネットショップを無事オープンすることができました。

ネットショップで気をつけていることは、真心を伝えること。配送するときには、必ずお礼の言葉を手書きで書いたメッセージカードを入れるようにしているそうです。ネットショップだとお客様の顔が見えないということが多いので、きちんとコミュニケーションを取るために思いついたサービスです。

ネットショップをスタートした当初は、反応が薄かったので大した効果はないのかもしれないと悲観的に考えていたそうです。ところが、徐々に反応が出て来て、リピーターも増えたといいます。Sさんのコミュニケーションを重視するサービスが功を奏したのです。

もうひとつ、Sさんならではの配慮があります。それは、代金の支払い方法でクレジットカードを使えるようにしたこと。もちろん、クレジットカードを導入するには手数料がかかります。取引がいくらあっても月額で固定費用を徴収するものや、1つの売上に対して3〜4%の手数料がかかるというものもあります。費用がかかるのでマイナスになってしまうのですが、それでもクレジット機能を導入しようと決めました。

自分もネットショッピングをするときには、クレジットカードをよく活用するというのがあり、カード利用可のほうが買いやすいだろうと思ったからです。クレジットカードの決済を導入したことでお客様からの評判も上々だといいます。

セミナーをネットショップの集客に繋げる

ネットショップと並行してスタートしたのが、セミナーでした。最初は知人や友人の口コミからスタートした中国茶のネットショップ。次第にお客様が増えていき、お客様からの要望も多くなってきました。

最も多かったのが、中国茶の講習をして欲しいというものでした。中国茶と一口に言っても、さまざまな種類があります。比較的日本の緑茶に近い龍井茶。御馴染みの烏龍茶やプーアル茶、さまざまな茶葉があるだけではなく、飲み方もいろいろです。

そこで、お茶の飲み方や茶葉の知識を学ぶようなセミナーを開催しました。セミナーは思いの他好評で、セミナーに来てくれた人たちが、Sさんのネットショップで茶葉を購入してくれることが多くなってきました。セミナーもネットショップも次第に口コミで広がっていき、売上も順調に上がっていきました。

売上300万円を目指す

中国茶を学ぶためのセミナー開催とネットショップで、Sさんは年商300万円を目指そうとしています。「セミナーで毎月10万円、ネットショップの売上が15万円あれば、目標の金額になります」と語るSさん。そのためには、より多くの人に中国茶のセミナーを受講してもらい、Sさんのネットショップで購入してくれる人を増やさなければいけません。そのために、Sさんはブログに力を入れ、情報発信を欠かさないといいます。

とはいえ、帰宅したらネットショップの商品の発想業務などがあるため、時間がない。そこで行き帰りの通勤時間を活用して毎日ブログを更新しているそうです。その努力が実り、雑誌や情報サイトなどから取材の依頼が殺到。マスコミの力を使って、セミナーの集客やネットショッピングの売上に繋げているそうです。

今後は、現在よりもさらに中国へ頻繁に訪れ、さらに輸入先を拡大したり、中国茶のトレンドやブログに書くネタなどを増やしていきたいと話しています。そして、そうした積み重ねを経て、書籍出版にも結びつけたいそうです。今後も活躍がますます期待できる女性週末起業家です。