週末起業コラム

週末起業家インタビュー~時田佳典さん

誰でも夢や好きなこと、やりたいことを持っているはずです。しかし、せっかく起業しても売上がなかなか上がらず、悪戦苦闘してしまうこともあるのではないでしょうか。

今回、ご紹介するのは時田佳典さん。WordPress専門のホームページ制作屋で、「週末起業ライター養成講座」1期生のライターです。会社を退職した2年後に週末起業フォーラムを知り、週末起業大學で学んだあと週末起業を経ずに起業したそうです。

「本業が無職の週末起業家だと思ってください」と語る時田さんは、「週末起業ライター養成講座」を受講したことで売上の突破口が見えてきたそうです。まずは週末起業をスタートしたきっかけからお伺いします。

週末起業を始めたきっかけ

「起業は全く考えていなかった」と語る時田さん。会社で定年まで勤め上げて年金生活を迎えるつもりだったそうです。会社員時代はシステム開発業務に25年間従事していましたが、仕事は忙しく、特に会社員時代の最後の仕事では、帰り際に仕事を振られて終電を逃す、金曜日の夜に仕事を振られて土日も出勤するといった激務だったそうです。

激務がたたってうつになり、1か月休職。復職直後に自宅待機を命じられ、退職勧奨を受けたそうです。「退職勧奨なので会社にしがみつくこともできたんですが、潮時と判断して退職を選びました」と時田さんは語ります。

退職後、趣味で11年やっていたホームページ制作を仕事にしようと考え、Web専門スクールに入って本格的に学び、企業サイトの制作も経験したそうですが、既に40代後半だったこともあり、再就職はすべて失敗。「うつを克服できたことだけがラッキーでした」(時田さん)。

 

「やりたくない仕事をしても、またうつになるだけ」と考え、再就職がだめならと、起業を目指すことにしたそうです。起業を学べる所を探した結果、週末起業フォーラムの存在を知って入会し、週末起業大學を受講。最初から週末起業を経ずに起業するつもりだったそうですが、収入がないため「お金をかけずに起業」は大きな魅力だったそうです。

入会から1年ちょっと過ぎた2013年10月、51歳の誕生日にWordPress専門ホームページ制作屋として起業。しかしホームページ制作の仕事が取れず、「ココナラ」というクラウドサービスからWordPressのメンテナンスやアドバイスの依頼で1回350円(※システム利用料差引後)が入るだけの日々が続いていたそうです。

週末起業ライター養成講座を受講!

それでも諦めきれない、やりたくないことはもうイヤだと思っていた矢先に、週末起業フォーラム専属ライターによる「週末起業ライター養成講座」が開催されることを知り、2014年8月に受講。「ホームページ制作との相乗効果が狙え、リピートオーダーのネタになる。集客の突破口が開けるかもしれない」と考えたそうです。さらにその後、別途有料で講師からフォローアップコンサルティングが受けられることを知り、その場で申し込んだそうです。「今までは自力でがんばってきましたが、ここは素直に先達の知恵と力を借りようと思いました」(時田さん)。

8月下旬に講師から仕事をもらい、最初の実績を作ることができた時田さん。実績がなければ受注できない、でも受注しなければ実績が作れないという「卵が先か鶏が先か」のジレンマをあっさり解消できたことが、精神的に大きかったそうです。

現在は、講師からの仕事に頼らず自力で受注できるよう、講師のコンサルティングを受けながら模索中。クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングサービスで仕事を探しては応募しながら、新サービスの検討を進めているそうです。

クラウドソーシングサービス利用のコツとしては、「『タスク方式』という、依頼ページに書かれた仕事をその場で作業して納品する方式の仕事をやるのがおすすめ」と語る時田さん。単価は数十円前後と安いものの、依頼主が承認すれば直ちに実績となるため、最初の実績作りには最適。実績を1件作れば「作業承認率95%以上」といった制限のある仕事にも応募できるようになり、受注の幅が広がるとのことです。「とにかく最初の実績を作ることが大切」だそうです。

夢がなくても起業はできる

時田さんは「ホームページ制作を仕事にしたい」という思いだけで起業したため、ホームページ制作やライティングを通じて「これを実現したい!」という夢はないそうです。「でも、ホームページ制作やライティングなら、自分に夢がなくても人の夢をサポートすることができますから」と、無理に夢を持とうとはせず、自然体でやっていこうと考えているとのことです。「強いて言えば、私は日々楽しく過ごしたいので、私と関わりを持った人にも日々楽しく過ごしてほしい。そのためのサポートができたらいいですね」(時田さん)。そんな時田さんのサービスの詳細は、ホームページ(http://webdesign-tokita.jp/)をご覧ください。

週末起業のよさについては、「退職後に起業を志し、ビジネスが回らず収入を得られない経験をしているので、安定収入を得ながらビジネスを回す基盤が作れるのは大きな魅力。また、本業をやりながら週末起業を進めた経験は、独立後に目の前の仕事をやりながら新事業を立ち上げる時にも役立つはず。もし会社にいる間に起業を志していたら、週末起業から独立を目指していたと思います」と締めくくりました。