週末起業コラム

「いまどきの子」のやる気に火をつけるには?
飯山晄朗氏(その6)

「起業家登場!」現役起業家への突撃インタビュー


起業家として活躍する先輩達へインタビューを敢行!
彼(女)らのロールモデルから学びを深めてください。(〇聞き手 ●起業家)

前回のあらまし


商工団体の経営指導員時代にコーチングに出会った飯山さん。集客ツールであるブログは、既に3000回を超える。情報に敏感になれば、ネタが尽きることはないと語る。

飯山晄朗(いいやま じろう)氏(その6) リーダーシップ☆コーチング


■「いまどきの子」のやる気に火をつけるには?

〇著書も出版されたそうですね。

●2015年4月に秀和システムから出版しました。タイトルは『いまどきの子のやる気に火をつけるメンタルトレーニング』です。

内容としては、星稜高校の野球部での経験を基に、コーチングの技術やメンタルトレーニングの技術をビジネスの現場でどう活かすかということが書かれています。

〇いわゆる「悟り世代」と呼ばれる「いまどきの子」にはどのように火をつければいいのでしょうか?

●悟り世代の特徴は、何もやっていないのに、やった結果が見えている、と勘違いすることだと思います。先が見えているから頑張ろうという気になれないんですね。

要するに当事者意識が欠けているということです。当事者意識を取り戻して、彼らにやる気を持ってもらうためには、目標までのアプローチの仕方を変えなければいけません。

高校野球の場合は、勝ちたいという願望は皆が共有しているのです。しかし、やっぱり温度差はあります。たとえば、ベンチに入れない生徒に対して甲子園を目指そうといったところで響きません。

では、どうするかといえば、「君たちの応援次第で選手たちのプレーが変わる」というイメージを共有してもらう。

一方、選手たちには「スタンドで一生懸命、応援してくれる人たちがいるのだから、手を抜くわけにはいかないよ」というイメージを共有してもらう。こうすることで甲子園を目指すという目標が全員で共有できるのです。

〇それは、もう監督の仕事ですよね。

●本来は監督の仕事です。ただし、そういうことができる人はいいのですが、中にはできない監督もいます。そういう監督が何をするかというと、最終的には恫喝や体罰で言うことを聞かせようとする。しかし、これでは何の解決にもなりません。

〇一流の選手が一流の監督になり得ないという事例も数多くありますよね。スポーツ界の体罰問題もクローズアップされていますから、今後はオファーが増えそうですね。

(次号へ続く)