週末起業コラム

起業家は人物本位で評価されると心得よ！！

（登場人物：◆ネタ泉湧夫隊長、◇二足ハジメ隊員）

◆◆◆ 今号のポイント ◆◆◆

週末起業でのビジネスの取り組みは、本業の会社勤務での仕事とは勝手が違うことに戸惑う人も多いようです。"本来の自分"とは何なのか、問われることになります。

（前号までのあらすじ）

週末起業を継続するには、ビジネスパートナーをみつけることが有効だと聞いたハジメ隊員。そのためには人づきあいを上手にすることが大切で、コミュニケーション能力を十分に発揮することが必要だとネタ泉隊長は説く。さらに、コミュニケーションのよくないスタイルを例に挙げていく。

起業にあたってはコミュニケーション能力を十分に発揮せよ！


◇隊長、週末起業を継続するために、ビジネスパートナーをみつけることの大切さはよくわかりました。そうなると、人づきあいを上手にすることが必要ですね。

◆まず、「偉い人」のコミュニケーションスタイルというのは、困ったものじゃ。

◇はぁ？ どういうことでしょう？

◆最近は、「上から目線」というフレーズをよく耳にするようになっておる。相手を見下した物の言い方は、相手を不愉快にさせるので、コミュニケーションの仕方としては問題だということじゃ。

◇なるほど。ビジネスでパートナーシップを構築するとなると、お互いに対等の立場であることが基本ですからね。

◆うむ。「何様のつもりか！」と、知らぬ間に相手を怒らせていることがないか、注意が必要じゃぞ。

◇僕はあまりそういうことをしている自覚はないですけど、どんな人がそういう問題を抱えているのでしょうかね？

◆まぁ、大企業の管理職であったような「偉い人」にみられがちな傾向と言えるかのう。

◇プライドが高いんでしょうね。

◆自分が「偉い」ということを見せつければ、周囲の人間が自分にひれ伏すとでも思っているようじゃが、大間違いじゃ。

◇かえって、引いてしまいますよね。

◆それとじゃな、自分はどういう有名人・著名人とコネがある、みたいな話を言いふらす輩というのも、感心せんのう。

◇「虎の威を借りる狐」ということでしょうか？

◆わしなら、そういう話を聞いても、全く興味がないのう。当の本人と信頼関係をつくれるかどうかが問題なのじゃから、有名人・著名人であっても、他人の話をされても意味がないのじゃよ。

◇起業すると、サラリーマンとしての「肩書き」には意味がないですから、やっぱり人物本位で評価されるということでしょうか？

◆そのとおりじゃよ。サラリーマンとしては「偉い人」でも、起業家としては駆け出しなのじゃ。それがわかっておらんのは、困ったものじゃ。

◇でも、会社の中で出世して「偉い人」になったのなら、元々のコミュニケーション能力は、高かったはずではないでしょうか？

◆元々は、そうだったかも知れん。しかしな、ある程度、高いポジションに就いていると、自分からコミュニケーションをとる努力をしなくても、周囲が気を遣ってくれる環境が出来上がってしまう。

◇周囲が「意を汲んでくれる」といった状況でしょうね。

◆うむ。その分、コミュニケーション能力を磨く努力がおろそかになってしまうのじゃろう。

◇なるほど。僕も気をつけます！

◆まぁ、お前はそんなに「偉い人」に出世するとは思えんから、そう心配しないでもよいじゃろう。

◇はぁ？？

（次号につづく）

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