週末起業コラム

夢の実現に大切なのは、相手の気持ちに寄り添うこと
橋本昌彦氏(その3)

「起業家登場!」現役起業家への突撃インタビュー


起業家として活躍する先輩達へインタビューを敢行!
彼(女)らのロールモデルから学びを深めてください。(〇聞き手 ●起業家)

前回のあらまし


「人生が変わる」と聞いてコーチングを学び始めた橋本さん。今まで、いかに相手の話を聴いていなかったかと気づきます。そして福島正伸先生と出会い、コンサルタントとしてのあり方の方向性が決まります。

橋本昌彦氏(その3) 株式会社アントレマインド代表


〇橋本さんと話をしていると、「夢」の話がたくさん出てきますね。ここで少し、夢について思うところを聞きたいんですが、ご自身はどのような夢をお持ちなんですか?

●私は日本という国をすごく愛していて、21世紀は日本が世界から一番尊敬される国になると思っているんですよ。

これが確信に変わったのは、東日本大震災の時ですね。震災の時、困難に直面してもなおお互いの想いを分かちあう姿が世界中に取り上げられましたよね。

あの時、日本人からすると当たり前のことでも、世界からすると素晴らしいことだと映るんだな、と感じました。

日本はいわゆる課題先進国で、高齢社会で経済が停滞するとか、そういう困難に世界で最初に直面するなどと言われています。

しかし、新たに発生する社会的な変化や、そこからさらに発生するいろんな課題を解決していくことが、私たち日本人ならできると思っているんです。

だから、私の夢は、そんな私たちの国民性や価値観が、世界に対して伝わっていってほしいということですね。

そのためにはまず、世の中にたくさんある課題を解決したいと思っている人達に、自分の夢をはっきりと認識してもらうことが必要で、コーチングで引き出しながら、その解決策を一緒に考えていき、それをビジネスにする、こんな流れをつくれたら素晴らしいなと思って、今はその夢に向かって、事業を作り上げていこうと考えています。

〇アンテレクト(注:週末起業フォーラムの運営会社)もお客様の夢の実現をなんとか助けていきたいなということで、橋本さんには長年お世話になっています。

ところで、今、橋本さんは起業家向けのコーチングとか、経営者向けのメンタルセラピーもされていますね。

もともとエンジニアとして技術的なコンサルティングから始め、コーチングの大切さに気付かれて、それでさらにはメンタルセラピーにも目を向けた経緯を教えていただけますか?

●20数年エンジニアをやってきたので、技術コンサルティングというのは私の大きな事業のひとつです。

今まで仕事を継続的にできてきたのは、やっぱり技術的なコンサルティングによってどんな状況でも受け止められるという信頼関係を構築することができたからだと思っています。

当たり前のことですが、経営者はうまくいっている時はやる気に満ちているので、一緒に楽しく仕事ができます

。 しかし、その一方でうまくいかない時の落ち込みがすごく、うちひしがれて前に進めなくなってしまうのです。

うまくいっている時には、目標達成型のコーチングでいいのですが、前に進めない時には、メンタルセラピーが必要になります。

夢の実現への道は平坦ではありませんから、良い時も悪い時もちゃんと受け止められるコーチ、コンサルタント、そしてメンタルセラピストであることを目指しています。

(次号につづく)