週末起業コラム

ビジネスプランの「コンセプト」とは?

あなたのお悩みを解決!「週末起業クリニック」


週末起業の立ち上げ・推進に関わるさまざまなお悩みに、
週末起業フォーラムの認定コンサルタント陣がお答えします。

◆◆◆ 質問◆◆◆


ある特定の顧客層にターゲットを絞って特定サービスを販売しようと思い、ビジネスプランを考えてみました。

それをある人に見せたのですが、コンセプトが不明確と言われてしまいました。

ビジネスのコンセプトとは、どのように整理したらよいのでしょうか?

◆◆◆答え◆◆◆


週末起業の場合、ビジネスプランを誰かに見せて出資をお願いする、といったケースはほとんどありません。

ですので、ビジネスプランを作らずに始めてしまう週末起業家も多いです。

それで成功してしまう人もたくさんいるので、ビジネスプランは成功のために必須だとは言えませんが、アイデアや取り組む項目や手順を書面に整理しておくことは必要でしょう。

ビジネスプランなしに成功してしまった人も、簡単なメモくらいはつくっているようですし、詳細な書面を作らなかったというだけで、頭の中ではしっかりしたプランができていることは確かなようです。

さて、ビジネスのコンセプトを明確にするとは、「誰に」「どのような価値」を提供するのかをはっきりさせることだと考えるとわかりやすいでしょう。

「特定の顧客層にターゲットを絞って」とのことですので、「誰に」の部分は既に明確かと思われます。

問題となるのは、もう一つの要素である「どのような価値」という部分です。

例えば、単純に「○○の方法を教える」というサービスがあったとしても、それ自体が提供価値ではありません。

「○○の方法」を理解したお客さんが、その後、どのようなメリットを享受することができるのかどうかを明示する必要があります。

例えば週末起業フォーラムの場合、提供価値は「週末起業のノウハウを教える」ことそのものと言うより、それにより得られる

 ・収入の増加
 ・会社による束縛からの解放
 ・気がつかなかった才能の発見、発揮
 ・起業というエキサイティングな体験

といった事柄が提供価値であり、コンセプトを構成する重要な要素となります。

そしてその提供価値が、ターゲットとなる顧客からみて「ぜひともそれを欲しい!」と思えるものなら、コンセプトとして優れたものだと言えます。

もちろん、そんなことまでいちいち書かなくともわかるはずだ、というお気持ちもあるかも知れません。

ですが、ビジネスでお客さんを相手にする場合、言わなくてもわかるだろう、書かなくても理解してもらえるだろう、と考えるのは禁物です。しっかりと文字にし、主張しましょう。

コンセプトが明確でないと、例えばサービスを告知するのにあたっても、お客さんを魅了するキャッチコピーや文章を書くことができません。

「誰に」「どのような価値」の組み合わせでコンセプトを明確にすることに心がけ、どんどんサービスを売りまくってください!