週末起業コラム

起業しても「何でも屋」ではダメだった!
長谷部ナオキチ(はせべ なおきち)氏(その3)

「起業家登場!」現役起業家への突撃インタビュー


起業家として活躍する先輩達へインタビューを敢行!
彼(女)らのロールモデルから学びを深めてください。(〇聞き手 ●起業家)

前回のあらまし


ビジネスで武器になる写真"というテーマに特化したフォトグラファーとしてご活躍されている長谷部ナオキチさん。

コピーライティングや編集ディレクションの経験を経て広告制作の下請けとして独立します。

しかし、リーマンショックの影響で仕事が激減...。そこで仕事を一から見直し、自分で商品を企画する道へと進みます。

長谷部ナオキチ(はせべ なおきち)氏(その3) キメ☆フォト フォトグラファー


■起業しても「何でも屋」ではダメだった

◯商品を設計して自分で値段を決められること、そこから新しい価値を創り出していくことが起業だと。それは大きな変化ですね。

●最初は、実家のほうでブライダルのスナップ撮影をやっていてアルバムまで作るノウハウがあったので、この分野でビジネスができないかと考えました。

他にもデザインの経験を活かして料理の撮影とメニュー制作をセットにした仕事をやってみたり、人物の撮影もしたいと思っていたのでモデルの撮影もやってみたりしていました。

撮影の仕事だったら何でもやりますというスタンスでした。

◯でも何でも屋さんだとなかなか仕事は来ないのでは?

●そうです。皮肉なものでむしろ今の仕事である「キメ☆フォト」に仕事を絞ってから、いろんな撮影の仕事が来るようになったんですよ(笑)。

実は撮影の仕事を増やそうと積極的に交流会に出るようになって気付いたことがあります。

それは、自分を印象づけたりアピールしたりする必要があるのに、写真が入っていない名刺を持っている人が多いということ。

交流会ではいろんな人からたくさん名刺をもらうわけですが、後から見返した時に顔を思い出せないのは名刺としての役割を果たしていないということになります。

他にも、名刺に入っている写真が証明写真のようで逆に冷たいイメージや陰険なイメージを植え付けてしまう、そんな名刺も多かったのです。

ちょうどSNSが盛んになってきた頃でもありましたので、お客様に対してよい印象を与える名刺やプロフィール写真は需要があると思い、徐々に広告制作から撮影の方に比重を高めていきました。

それが「キメ☆フォト」という商品のサービスでビジネスを始める、最初のきっかけでしたね。

(次号へつづく)