週末起業コラム

本が売れれば、ビジネスの「爆発力」となる!
樺木 宏(かばき ひろし)氏(その2)

「起業家登場!」現役起業家への突撃インタビュー


起業家として活躍する先輩達へインタビューを敢行!
彼(女)らのロールモデルから学びを深めてください。(〇聞き手 ●起業家)

前回のあらまし


5年間でなんと130冊もの商業出版をサポートした樺木さん。印刷会社の営業から始まりサラリーマン時代に構築した出版ネットワークが、事業化のきっかけとなりました。

アンテレクトの「出版企画コンテスト」では企画書のブラッシュアップで出版への道をサポートしています。

樺木 宏氏(その2) 出版コンサルタント プレスコンサルティング代表


■あえて「出版の素人」に特化した理由は?

◯新人向けに特化し、新人発掘をポリシーにしているということですが、何も出版のことがわからない相手をお客様にするのですから、棘の道というか、一番大変な分野なのではないでしょうか。

●それはよく言われますね。つまり出版業界からすれば売れている人に書いてもらうのが一番ラクだという考え方があるのではないかと。

ですが、考え方はともかく実情は意外とそうでもないんです。以前のものとネタがかぶったりして、二匹目のどじょうは狙えなかったりします。

逆に、新人であればまだネタを出したことはありませんので、新鮮さがありますし、大当たりする可能性も秘めているものです。

実際に無名の著者がベストセラーやミリオンセラーを出すというのは、ビジネス本や自己啓発本の世界では当たり前に起こることなのです。

そして、そういった著者は自分のビジネスを立ち上げるための手段としての出版になるので、著作にかけるモチベーションが高く、非常に熱意を持って取り組む方も多くいます。そういう人たちを私は応援したいと思っています。

逆に何冊も出版されている有名人に私が出版コンサルタントとして関わっても、あまり付加価値を提供することはできません。ありがたみを感じてもらえない人と仕事をしたくないというのがあります。

そういったモチベーションの問題もあり、新人に特化するというのは私にとってすごく自然なことです。


■本が売れれば、ビジネスの「爆発力」となる

◯実際に週末起業家にとっての出版というのはビジネスに役に立つものなのでしょうか?

●出版した本がまったく売れなければ、正直あまり役に立ちません。ただし、売れたときの爆発力というのは、ものすごくあるんです。

たとえあまり売れなかったとしても、たとえば5000部、6000部刷って半分ぐらいは売れたとなれば、2000~3000人はこの本を書いた先生を知っていることになります。

そこからメールマガジンの購読者が増えたり、講演会の依頼が来たり、メディアの取材が来たりなどの派生効果まで考えると、一定の効果は必ずあります。

(次号へつづく)

※アンテレクトの「出版企画コンテスト」
http://www.entrelect.co.jp/publish/contest.html