週末起業コラム

法人から仕事を受注できたのは、なぜ??
松原伸禎氏(その4)

「起業家登場!」現役起業家への突撃インタビュー


起業家として活躍する先輩達へインタビューを敢行!
彼(女)らのロールモデルから学びを深めてください。(〇聞き手 ●起業家)

前回のあらまし


ホームページ制作・保守を手がける株式会社ノーブルウェブの松原さん。法人相手の仕事を受注できるようになったきっかけは、週末起業フォーラムの会員からの依頼がきっかけでした。

実は会員には、本業が大企業の社員という方も多く、週末起業の仕事を手伝い、信頼関係ができると、規模の大きな仕事へ発展することも珍しくないのです。

個人で仕事を受けていた時とは桁違いの仕事がとれるようになった松原さんは2006年に法人化し、今年で創業10周年を迎えました。

松原伸禎氏(その4) 株式会社ノーブルウェブ代表取締役社長


■「地元企業」だから得られるメリットとは?

◯地域に根ざしてビジネスをするということは、ウェブ制作でも必要なのですか?

●必要だと思いますね。会社の所在地は高円寺ですが地域の仕事も多いですし。

そして実は従業員の半分以上は高円寺に住んでいます。会社には通勤電車を使わずに歩いて通ってくる。お昼休みは自分の家にご飯食べに帰ったり、雨降ってきたから洗濯物をしまいに帰ったりとか(笑)。結構自由な環境ですね。

私の会社は、杉並区で一番有名なホームページ制作会社なんですよ。高円寺が好きで好きでたまらないという地元愛が功を奏しましたね(笑)。

行政からの仕事も、採用されるかどうかは別として、採用を検討しているという話はきます。ところが、これが港区になると採用はされないでしょう。価格も下げられるかもしれませんし。


■当面の課題は社内の人材育成

○法人化のきっかけは、自分で仕事を抱えきれなくなったという背景もあったのではないですか?

●一人で全部やっていた時は、自分の限界がなかなかわからなくて、ノイローゼみたいになってしまった時があります。

色々な人に迷惑をかけてしまったので、それからは無理をしないように、適当にやるということが重要だなと思うようになりました。

人を雇うようになってからは、人を動かすことを常に勉強しています。今は規模がすごく大きい会社から仕事のご紹介があることも多いのですが、それを回す人材がないので、困っているところです。自分の右腕になるような人を育てるのが当面の課題です。

会社ではベテラン層ばかりで中間層がいないから、ベテラン層が自分の出来る自分の尺度で下に振ろうとしてしまいます。部下が向上心のある人だったらついてくると思うのですが、それに飲み込まれてしまうと、メンタル的に病んで辞めてしまう人もいます。

だから、いつかは辞める人がいることを見越して、常に人を育てていくことが大事ですね。

あとは、社内のスタッフもそうですけど、カメラマンさんとかライターさんとかの協力会社さんを大切にしていかないとダメだと思いました。

前は一人ですべてやっていたのですが、このくらいの規模になっちゃうとそれは無理なので、それぞれの専門家に手伝ってもらうことが重要ですね。

(次号へつづく)

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