週末起業コラム

週末起業が会社にバレた!社長の反応は...
鈴木克彦(すずき かつひこ)氏(その4)

「起業家登場!」現役起業家への突撃インタビュー


起業家として活躍する先輩達へインタビューを敢行!
彼(女)らのロールモデルから学びを深めてください。(〇聞き手 ●起業家)

前回のあらまし


包装資材メーカーで働きながら週末起業を目指して勉強していた鈴木さん。44歳からパソコン教室に通い、約2年かけてホームページを作れるようになりました。

途中、ホームページ制作で主流になった新しい言語を半年かけて学び直したり、仲間と始めたホームページ制作チームが自分一人になってしまったりと苦労がありましたが、諦めずに努力を重ねました。

★鈴木克彦(すずき かつひこ)氏(その4) デザインエッグス最高経営責任者(CEO)


■初めての受注は週末起業家から

○そこからどうやって展開して行ったのですか?

●自分の強みである営業力を使って売り上げを上げようと思い、例えば、飛込みでデザイン会社に「ホームページの制作をさせて欲しい」と売り込みに行ったり、コンペに応募したりしていましたが、ことごとく落とされました。2006年から2007年の1年間は、本当に辛い時期でした。

転機が訪れたのは、2008年4月です。

私がコンペのために作ったテンプレートが名古屋のデザイン会社で採用され、ホームページに掲載されることになったのです。

そして、同じ年の6月に週末起業フォーラム関西で集まりがあった時に、そこに出席していた週末起業家から依頼がありました。これが最初に週末起業のビジネスとして手掛けたものとなりました。

食品を扱う会社のホームページで、商品の紹介が中心の簡単な仕事でした。商品紹介や問い合わせ先などを合わせて、全部で5ページぐらいのホームページでしたが、それが完成した時には、とても嬉しかったですね。

それ以降は、少しずつホームページ制作の仕事が増えていったという感じです。

ただ最初の頃は、自分のスキルに自信がなかったので、どうしても安値受注になっていました。


■ブログで情報発信をしていたら、会社にバレた!?

○ホームページ制作の週末起業は徐々に軌道に乗っていった感じですが、週末起業は会社公認だったのですか?
●私の場合は事後承諾という感じでしょうか(笑)。実は、週末起業をしていることが会社にバレてしまったんです。

バレた経緯というのが、ホームページ制作の勉強をしていることをブログに書いたこと。そのブログの記事が同僚を経由して社長に知られてしまいました。

結局、ブログは削除することになったのですが、瓢箪から駒というか、その事件の発覚で、社長が「会社のホームページを作れ」と私に依頼してくれたのです。

そういう経緯で勤務先のホームページ制作やネットの営業を任されるようになりました。

ホームページの制作をしていくうちに、ウェブマーケティングの勉強も必要になってきました。

そこで会社に頼み込んで東京での勉強会に毎月参加しました。そこで学んだことを実践して、成果を上げることができて、自信につながっていきました。

○すごく理解のある会社ですね。ホームページの制作の週末起業を容認してくれたのですからね。

●いえいえ。そういうわけではないのです。

ホームページ制作でお金をもらっていることについては話しませんでした。無償でやっていると伝えたわけでもありませんでしたが、会社がそうやって認識してくれたおかげで、週末起業はとてもやりやすくなりました。

○週末起業家にインタビューをしているといつも問題になるのが時間の捻出のお話です。少ない時間で、どのように週末起業を軌道に乗せましたか?

●最初は完全に夜型でしたが、子供が生まれたりしたこともあって朝の4~6時に起きて作業をするようになりました。

週末は週に4~8時間を週末起業の時間にあて、どうにか時間を捻出していましたね。

(次号へつづく)