Home > 週末起業を知る > 有限会社ユアドリーム(ボーカル教室)-平田啓さん 有限会社ユアドリーム(ボーカル教室)-平田啓さん 週末起業とは 週末起業家成功事例 おススメ起業ネタ 関連書籍 マスコミ掲載歴 無料メルマガ「週末起業新聞」 【無料】週末起業成功事例集 週末起業コラム 有限会社ユアドリーム(ボーカル教室)-平田啓さん 10坪の小スペースのボーカル教室で成功! 効率的に稼げる小スペースボーカル教室で月商80 万円を達成! カラオケで自分の歌を自慢したい若い世代をターゲットに、腹式呼吸、発声練習、音程の取り方など基礎的なボイストレーニングに特化したボーカル教室を開業した平田啓さん。なぜ歌の教室を週末起業に選んだのでしょうか。 平田啓さん 月商80万円 有限会社ユアドリーム http://www.tanoshii-vocal.com/ 歌の教室で週末起業なんて、とてもユニークです。 もともと、私の母親が音楽大学を卒業して、ピアノ教室をやっていたんです。その母親が私に常々言っていたことは『音楽で生計を立てるのは大変』だということ(笑)。なかでも特に大変なのが「声楽」だとは、よくいっていましたね。 私も学生時代、バンド活動をやっていたから、よく知っていますが、何かの楽器をやっていれば、ギター教室、ピアノ教室、バイオリン教室などの教師の仕事は結構見つかるものなんですよ。ところが、声楽分野だけはそれを専門でやる教室が全国的に普及することは、これまで、あまりありませんでした。メジャーデビューを目指す人が通うようなプロ養成学校はありましたが、もちろん一般のかたが通うには費用も雰囲気も敷居が高かったのです。 一般の方向けに、素人が歌いまわしを教えるカラオケ教室もありましたが、それでは一向に発声の基礎は出来上がりません。そこで、プロを目指す人がやっていることを、歌を初めて習うような方向けにアレンジしたら、生徒が集まるかもしれないと思いました。 そこから何をまず始めたのでしょうか? 母親がピアノ教室をやっているのは小さい頃からずっと見てきましたが、ボイストレーニングの教室の運営ノウハウは、全くわかりませんでした。その頃、約800万円の貯蓄があったんですけれど、大きな教室を借り切って運営すれば、あっという間に貯蓄は底を尽いてしまいます。しかも、その教室を維持するために、大人数の講師を管理する時間もありません。そうして悩んでいたときに、たまたま私の目に入ったのが、購読をしていた起業情報誌の記事だったんですよ。 どんな内容だったのですか? その記事は、10坪程度の小スペースにレッスンスタジオを設置するだけで、カンタンに開講できるボーカル教室の記事でした。その会社のボーカル教室の入会金は1万円。教師は音大卒で仕事がないといわれる「声楽」の人たちを使い、生徒3名までのグループレッスンを月4回行います。レッスン料は毎月8000円と格安な料金設定がウリでした。 社長に話を聞きにいってみると、フランチャイズ展開を考えており、現在、加盟店を募集しているということでした。約300万円程度の小額の資本で開業できる点と、10坪という小スペースで開業できる気軽さに惹かれて、加盟店第一号として名乗りを挙げたのです。 ボーカル教室の経営で一番大変だったことは、一体、何だったのでしょう? 教室は2003年9月にオープンしました。しかし、小資本ボーカル教室は、フランチャイズを展開したばかりだったので、経営のノウハウはおろか、人事管理のマニュアルさえありません。まさに徒手空拳の状態から始めなくてはなりませんでした。 そのなかでも特に大変だったのが講師の管理の仕事でした。オープン当初2人の先生を採用しましたが、うち1人は本人の都合でオープン2日前に辞めてしまったのです。最初の1カ月は、1人の講師でだいたい40~50人も教えていかねばならず、生徒のレッスンスケジュールの管理、売上げのチェックだけで精一杯でした。またその講師は事務処理が苦手だったので、全て私がダブル・チェックしなければならず大変でした。私も昼間は本業がありますし、講師には、ある程度の事務管理もやってもらわなくてはとても経営なんてできません。 どうやって、講師陣を動かしたのでしょう? 実は、私は大学生時代、ファミリーレストランのすかいらーくでキャプテンとして働いていたことがあるのです。キャプテンとは、すかいらーくのアルバイトの職階のひとつで、アルバイトの出勤スケジュール管理に始まって、後輩アルバイトの指導、能力別に作業配置を考える役割などがあてられています。ちなみにキャプテンの経験は三菱東京UFJ銀行や外資金融機関に行って、部下を持ったときでも、部下を動かすときに効果的に役に立ちました。そこで私は、すかいらーく時代にやっていた部下の指導の仕方をボーカル教室でも実践してみたわけです。 たとえば、先ほどの生徒のレッスンスケジュールの管理や売上げがチェックできないアーティストタイプの講師には、頭ごなしに注意するのではなく、「まだ慣れてないから、事務まで手が回らないよね」と共感してあげることから始めています。そして、一緒に問題を解決していきます。 また、他人のあらは探さないように気を配りました。たとえば、無料体験レッスンで来た人を必ず入会させるカリスマ講師は、一方で、生徒を教室に定着させるのが苦手でした。そういう場合は、苦手な部分を見るのではなく、そのカリスマ性を褒めてあげる。そして、段階的に苦手な部分を克服できるように、定着率を上げるためにはどうすればいいか一緒に考えてあげるのです。 売上が上がったのはいつからですか? オープン当初は、無料体験レッスンなどの入会キャンペーンを展開していたために、赤字が続きましたが、前述のように講師を指導していきますと、うまくビジネスが回り始めました。そして、開業から5カ月後の2004年2月には、生徒数は70名以上を抱えることになり、月商が70万円を突破。月に20万円の純利益を上げることができたのです。 ほかに売上げに貢献している活動はなされていますか? 本部主導のグループ全体の発表会をきっかけに、私の教室だけの発表会をした所、生徒同士が仲良くなって教室に一体感が生まれました。それ以降この発表会を春と秋に定期的にライブハウスで行うことにしました。発表会が生徒と講師のレッスンへのモチベーション向上に役立っており、売上げに貢献しています。 開業資金はどのくらいでしたか? 初期投資は開業準備金などで、約300万円。当初は都内郊外に出店する予定でしたが、下北沢にどうしても出店したくて、結局、物件の営業保証金などが高くついてしまい全部で550万円もかかってしまいました。家賃は固定費なので、なるべく安いほうがいいのですが、立地の良さは生徒集めに不可欠でしたので、妥協はしませんでした。 実際にはじめて、本業との両立はできましたか? 最初の3~4カ月は本当に大変でした。本業が終業したらすぐに教室に向かい、売上げのチェックから講師の指導などを行っていたため、平均睡眠時間は4時間。ところが、売上げが上がってくるに従い、講師たちも自立して、事務処理の大部分を彼らに任せることができました。それからは、時々顔を出す程度で、教室運営が回るようになりました。 今後はどのような事業展開を考えていますか? 2005年の4月からは為替ディーラーの経験を生かした、投資教育のセミナー講師業を行うことになり、それに合わせて独立しました。セミナーでは、就職を目指している学生に多く出会うのですが、そこで、彼らの会社を選ぶ基準が、ネームバリューから社内の雰囲気を非常に重視していることが実感できたわけです。今後は、就職学生向けに、会社の雰囲気がわかる、動画をふんだんに使った配信サイトを構築して、広告収入を得るビジネスの展開を考えています。 週末起業フォーラムの詳細・入会申し込みはこちら 週末起業家成功事例 TOP このページのトップへ 週末起業を知る 週末起業を知るTOP 週末起業の基礎(動画) 週末起業チャンネル(動画) 週末起業成功事例 無料メルマガ「週末起業新聞」 週末起業コラム 関連書籍 マスコミ掲載歴